時代劇を観たりすると、寺子屋などで子供たちが漢文を音読している様子の場面に出会うことがあります。
そのたびに、「実に効果的な教育実践をやっている」ことに感心したものです。
算数・数学で「わからない」と訴える生徒に、時々「読解力」が原因でわからなくなっている場合があります。
そんな時は、まず原点に戻り「声に出して読んでみる」ことで効果を実感したことがあります。
人は生まれて最初にコトバで概念形成をするのは”音”からです。母親なり身近な誰かが「何事かの音で、何事かを伝えようとしている」体験をします。もちろん五感を使って情報を吸収し、考え、世界を理解しようとしているのだと思います(ヘレンケラーの様な場合もあります)。でも言語を認識し考える場合、まず声を聴き、声を出してみることで認知と理解が深まっていく。とすると文章を理解するには「声に出す音読・朗読」が有効です。