計算は何とかできるけど、どうも文章題が苦手で・・・
普通の問題なら解けるのに、文章題になると、途端にダメになる。
など、算数・数学というより国語力で躓いている場合に出会います。
実は、論理構造を学ぶ最適の教科は「国語」です。
例えば、評論文などは、基本的に二項対立で構成されていて、構造を整理すれば国語の問題は簡単に解くことができます。
数学の文章題の場合は、文章の構造がわかり、内容に即した図や表など視覚化(イメージ化)できれば間違いなく解けます。
要は、文章を読んで内容を理解し整理し、構造化できてイメージ化できれば怖いものは無いのです。
自分なりに図、表、イメージ化してみる事から始めてみて下さい。コツがわかれば文章題は怖くありません。いくつかの問題に取り組みイメージ化してみます。
【問題1】縦と横の長さの比が7:10 の畑を作ります。縦の長さを2 l m にするとき,横の長さは何m になりますか。
※ この問題は、文章のまま図にしやすい典型例です。言葉どおりの図を描いてみます。
解答① 比で考える(2つの図を比べて)
7:21=10:〇??? と考えると
21=7×3で7の3倍が21
比が同じだから〇???の長さは10の3倍 10×3=30となる。
解答② 対応する辺を変えてみる
7:10=21:◎??? (内内外外、掛け合わせてイコール)
7×◎???=10×21
7×◎???=210
◎???=210÷7
◎???=30
図を見ながら考えれば、いろいろな解答が思い浮かびます。
【問題2】ある日、山田さんは32 分で7.68km を走り、田中さんは46 分で8.28km を走りました。山田さんと田中さんでは、どちらが 速く走ったでしょうか。
※ この場合、時間と距離の比について考えさせる問題なので、時間と距離、2つの要素を横軸(時間)・縦軸(距離)に対応した直交座標を意識したイメージ化が良い。つまり、三角比の問題に旨くつなげると問題のイメージ化がし易い。そこで、今回の提案は
【山田さん】の場合
この時、次の相似な三角形でどうなるの?を探ればよいから
ここで、Kmはmに直し 7.68Km=7680m なので
32分:1分=7680m:◎???m が成り立つ◎???を求めると
32分に対し1分だから32分の1(1を32で割る)となるから
◎???=7680m÷32=240m
(1分あたり240mが山田さん)
または
(1分あたり240mが山田さん)
【田中さん】の場合
この時、同様に46分に対して1分の時の距離を求める相似な三角形で考えると
ここで、Kmはmに直し、8.28Km=8280m なので
46分:1分=8280m:◇???m が成り立つ ◇???を求めると
46分に対し1分だから46分の1(1を46で割る) となるから
◇???=8280m÷46=180m (1分あたり180mが田中さん)
または
(1分あたり180mが田中さん)
上記より 二人を比較すると 山田さんの方が速い
文章の内容が理解できれば、どんなイメージや図や表を使うのが適切かがわかります。
まず、文章をイメージ化(図や表など)してみるとスラスラと解ける様になります。
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