「失敗学事件簿 あの失敗から何を学ぶか」 畑村洋太郎 著 小学館
直接教育とは結び付かないように見えますが、学びの躓きにとっても、多くの参考に溢れている内容です。
実は、つまずきの多くは「小さな失敗とつまずき」の積み重ねで出来ているからです。
だからこそ、失敗したときに(躓いたときに)そこでしっかり対策を自覚することが何よりも重要になります。
著者は『失敗学のすすめ』講談社、『直感で分かる数学』岩波書店 などでも有名な方で、失敗学会を立ち上げ初代会長にもなった方ですが、この事件簿は、具体的失敗の重みを感じられる点で秀逸です。
人は誰でも何度でも失敗する。
それを許容しつつ失敗の本質を「わかる」ことこそが、新しい発展の原動力です。それを、数多くの実例のなかで学ばせてくれる宝の様な本でした。
なぜか、その後も至る所で何度でも失敗が積み重ねられています。一日も早く日本中の組織が、この失敗から学ぶ体質を身に付け、少しでも失敗が少なくなることを祈るばかりです。
今回2021年7月7日の熱海市で起きた大規模地滑りも、きっと過去の失敗から学ぶことがなかった行為があったかもしれず、10数年前に感動させられたこの本を思い出してしましまいました。
確実に原因を突き止め失敗の本質を見極め教訓にすることが大切だと、あらためて感じています。
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